第4話

それでも離れられない理由

経済・世間体・子ども 「悪くはない」という言葉の正体 本当は何が怖いのか

― それでも、離れられない理由 ―

心が離れていることは、

もう自分でも分かっている。

このままではいけないことも、

頭では理解している。

それでも、多くの方が言います。

「離れたほうがいいのは分かっているんです」

「でも、踏み出せなくて……」

夫婦の相談で、

ここにたどり着く方はとても多いのです。

本当に怖いのは「夫」ではない

占いを通して見えてくるのは、

離れられない原因が、

必ずしも相手そのものではないということです。

怖いのは、

・経済的な不安

・世間体

・年齢

・子どもへの影響

・「失敗した」と思われること

そして、何よりも大きいのが、

「この先、自分はひとりで生きていけるのか」

という不安です。

「悪くはない」が、一番やっかい

相談の中で、

よく出てくる言葉があります。

「暴力があるわけじゃないし」

「生活はできているし」

「悪い人ではないんです」

この「悪くはない」という言葉は、

とても重たい意味を持っています。

はっきりとした理由がないからこそ、

自分の苦しさを正当化できない。

そして、

「自分が我慢すれば済む話」

に、また戻ってしまうのです。

占いに現れる「手放せない心理」

数秘や流れを見ると、

離れられない方には、共通した状態が現れます。

・変化よりも安定を選び続けてきた

・自分よりも周囲を優先してきた

・「役割」を生きてきた

その人生は、決して間違っていません。

ただ、

役割としての自分が、限界を迎えている

それだけなのです。

決断とは、壊すことではない

「離れる」という選択は、

何かを壊すことだと思われがちです。

けれど、占いの現場で見てきたのは、

それが

自分を取り戻す始まり

になるケースのほうが多い、という事実です。

すぐに答えを出さなくてもいい。

準備に時間がかかってもいい。

大切なのは、

「自分の気持ちを無視し続けない」

という選択です。

次回予告

次回は、

「占い師である私自身も、同じ道を歩いていた」

というテーマで、

少しだけ、私自身の話を書こうと思います。