「先生、ついていますか?」
突然の質問に、思わず頭の中がフリーズ。
(え?ついている?…何が?虫?ゴミ?)
目の前には40代の後半の女性。紹介で初めて来られた相談者さんだ。
「友人が、先生は見える人だって。私、霊感がある人が好きなんです」
(ああ、霊感か…。でも、あなた、何につかれているの?)
「えーとですね。なにがついていらしゃるのですか・」
「霊が30体以上ついているって言われて、一体除霊するのに3000円なんです。たくさんいるから、破格の値段ですって!」
(ああ、霊感商法…。私は占い師で霊能氏じゃないんだけど)
女性の話を聞くと、家族の問題で悩んでいたら、ある占い師に「霊のせい」と言われたらしい。
除霊しないと解決しないと言われ、除霊を繰り返しているとのこと。
「一度に除霊すると霊障が起きる」と言われと。
(霊は減らすもんらしい)
「私は霊能者ではなく占い師なので、除霊はできませんし、霊も見えませんよ」
「え…?そうなんんですね…]
少し戸惑う彼女。
「ところで、除霊して何か変わりましたか?」
「よくわからないんです。私、霊感ないので….]
(ですよね…)
「私の考えですが。占い師はカウンセラーみたいなものです。霊の影響かどうかは、除霊をやめてみればわかりますよ。変わらないのなら霊のせいじゃないと思いますよ」
「霊はついていない…そうですよね。全部除霊できたら変わるのかなと思っていました」
ここで彼女の表情がパッと明るくなった。
霊を気にしなくなった彼女
それから彼女は除霊をやめた。
最初は「本当に大丈夫なのかな…」と不安そうだったが、数週間後にはこんな報告をくれた。
(よかった….。やっぱり霊は関係がなかったのね)
彼女はそれ以来、毎月2回ほど通うようになり、霊の話は一切しなくなった。
代わりに、家族や仕事の悩み、人生の選択について、数秘羅針術で占いながら話すようになった。
娘さんも相談に
ある日、彼女が娘さんを連れてきた。
「先生、娘も相談したいんです。私がすごく助けられたから…」
娘さんは進路で悩んでおり、数秘羅針術で自分の悩みや向いている道を知りたいという。
(霊よりも、しっかり未来を考えるようになったんだな…)
それから彼女は、親子で相談にくるようになった。
例は消えたが、彼女とのご縁は続いている。