ある日の夜、息子がふとした顔で言った。
「母さんってさ、不思議だよね。会ったことも話したこともない人のこと、まるで知り合いみたいに話をするじゃん。しかも、それが当たっているんだよなあ」
…うん、まあね。
占いカウンセラーですから。
「この人、こんな風に言ってきたんだけどさ」なんて話をしていると、私はつい口にしてしまう。
「その時、その人って、こんな感じの気持ちだったと思うよ。」とか
「こう言っていたでしょ?その時の表情はたぶん…]なんて。
「それがね、俺の中で「あ、そうか。あの人はそう考えてたんだ」って納得できるの。不思議だよなあ…もしかして俺、母さんにうまく操られている?」
いやいや、操っていないし!それ、母親に言うか!(と思いつつも笑う)
「母さんには映画みたいに見えているわけじゃないんだけど、話を聞いてると、なんとなくイメージが浮かぶんだよね。数秘羅針術を使うと、人物像とか、その人の内側がスッと見えてくる感じ」
「へぇ、数字でそんなにわかるの?」
「うん。誕生日ってその人の”羅針盤”みたいなものなのよ。そこに親とか環境の影響が加わって、どんな風に育ったかも見えてくる。双子でも性格が違う理由もね。数には裏と表があるの」
「裏と表?…なんか仮面ライダーみたいだな」
いや、どっちかって言うと、こちとら”数秘の名探偵”って感じなんだけど。
「例えば”優しい”って言うのも”優柔不断”って裏の面がある。言い方を換えれば、その人がどっちの面で生きているかってことなのよ」
「ふーん…。じゃあ俺がだらしない恰好していると、”自信がない”って思うんでしょ?」
「いやいや、それはセンスの話よ。でも確かに、見た目に出るよね、人って。だけど、きちんとした人ほど、実は自分に甘かったり、だらしなく見える人が意外と芯が通ってたりする」
「それってセンスとか感性?」
「そうそう。見えないけど、わかるって感覚。私は話していない人でも、話を聞くうちにその人の声が見えるっていうか….。まるで、相談者と一緒にその場にいるみたいな感覚になるの」
「だからか。母さん、よく”誕生日教えて”って言ってくるもんね。で、母さんが”こんな人だよね”って言うから”なんで知ってんの!?”ってなるやつ」
(よくあるよね、あれ。こっちは完全に数の流れと方位のバランスでみてるだけど。)
最後にこんな話も。
「人と関わると、どうしても”相手の望む自分”を演じちゃうのよ。だから疲れる。だからね、私、意外と一人が好きなんよ」
「そりゃそうだ。母さん、自分出さないもんな。まあ、すき焼きに塩をたっぷり入れちゃ人だからな」
「…あの時のことは一生忘れないって言わないで」
(弘法も筆の誤り、花暢も調味料の誤り)
占いって、不思議に思われがちだけど、私にとっては生きるための知恵。数秘羅針術は大事な生活の一部です。